「天使の絵」と「天使の作文」

縁あって、「天使」のような6歳の女の子のことを知りました。

6歳のお誕生日に「世界中が平和になりますように」と祈ってロウソクを吹き消すような女の子だそうです。

私はまだ見ぬこの子のことを「6歳の天使」と呼ぶことにしました。

 

このブログでみなさんに紹介したいのは、この「6歳の天使」が描いた絵と、力作の作文です。

富士山の上から「雲の宇宙船」に乗り込んでいる子供達(人間だけでなく動物達も)の表情をご覧いただきたいと思います。

「6歳の天使」の人間性の豊かさ(これが本当の知性というのでしょう)を感じます。

龍馬塾のMr.Brainも、「いまの普通の子供達の絵とは違う」と言っています。

どうすればこういう子どもが育つのか、非常に関心があると言っています。

 

今の子どもたちには程度の差こそあれ、どんな子どもにも「発達障害に通じる特徴(これを障害と呼ぶかどうかは別ですが)」あるように感じますが、私はこの絵からはそれを感じ取ることができません。全く屈託がないように感じるのです。

 

いつか機会があれば、この「6歳の天使」には会ってみたいと切望していますが、あまり世間に紹介しすぎて、天使に迷惑をかけてしまっては元も子もありません。

もう少しの間、静かに守られて、すくすくと育ってほしいと願っています。

 

 

全部平仮名(笑)の力作作文も是非読んでみてください。

最初「世界中のおばあちゃんが眠れる世界が平和な地球だ」という骨子だけを教えてもらっていたときは、どういう内容の文章になるのか、想像もつかなかったのですが、出来上がりを読んだら、ものの見事に「本質を突いた論文」になっているではないですか!

 

力の強い者が力の弱い者から奪う、これこそがこの文明の愚かさだと思います。

そのことを見事に指摘しています。

 

では、何故力の強い者が力の弱い者から奪おうとするのでしょうか?

このことは、みなさんに(大人にも、そしてこれから大人になっていく子供達にも)考えていただきたいと思います。

今の地球は、この課題を乗り越えられないレベルの文明にあるのです。

 

作文:『へいわなちきゅう』

わたしのおばあちゃんは、ひとりでくらしています。「ひとりでさびしいな。」、「よるこわいな。」といいます。

わたしは、「はなれてくらしていても、かぞくはつながっているからだいじょうぶ。さびしくないよ。」と、おばあちゃんにいいました。

でも、よるこわいときはどうしたらいいかな。まいにち、わたしが、とまりにいこうかな。「それはむずかしいね。」と、おかあさんがいっています。

おばあちゃんに、よるどうしてこわいのかきいてみました。

「わるいひとがきても、ひとりだから、たすけをよべない。」ということです。

わたしは、それをきいてびっくりしました。わたしにそんなことがあったらこわいです。

「よのなかがいいひとばっかりだったらあんしんだよね。にほんは、せかいのなかでも、あんぜんなくになんだけどね。」とおかあさんがいってました。

ひがしにほんだいしんさいのとき、がいこくのおともたちが、しんぱいしてでんわをくれたことをおもいだしました。がいこくにもしんせつなひとがいっぱいいるのになとおもいました。

せかいのみんなで、しんせつをおしえっこして、みんながみんなをたいせつにすれば、せかいのどこでもあんしんしてくらせる。

にほんだけではなく、せかいじゅうのおばあちゃんが、あんしんしてよるねむれるちきゅうにしていきたいです。

きっとそれが、へいわなちきゅうなんだとおもいます。

へいわなちきゅうにみんなですみたいです。

 

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コメント: 2
  • #1

    塾頭KURAHARA (木曜日, 08 9月 2011 05:45)

    この絵は、みる人を元気づけてくれる絵です。元気を思い出させてくれる絵です。
    だからぼくはうれしくなります。それはとてもすごい絵です。この絵をかいた人
    のやさしくて強い力が、ぼくを元気にしてくれます。
    この絵をかいてくれた人の笑顔がみえるようで僕は、なぜかふしぎとうれしいで
    す。でも、きっとその人もかなしいときもあると思います。でも時々あるかもし
    れないそのかなしさも、大切なものかも知れないな。それはきっと僕にとっても。
    だからこの絵と一緒にぼくもがんばろうと思っちゃいます。
    ぼくは、仕事場のパソコンの前にはって、時々みては、いろんな元気になります。
    小さい頃の元気を思い出させてくれます。ちょっとかなしいときも、だいじょう
    ぶと思える気がします。みんなが笑って。動物たちも、山も自然も人も。いいな
    あ。笑えるっていいね。僕もこの絵をかいてくれた人と、同じようなことを思っ
    ていました。いまも、思っています。ちょっと弱くなっているけど。
    だから、僕もがんばろうと思います。
    みんなが幸せであるように。ありがとう。とってもありがとう。

  • #2

    Mr.Brain (土曜日, 10 9月 2011 23:51)

    僕は正直いろんな質問をしたいです。

    家族構成、地域環境、生育暦等々…。
    欲を言えばご両親の生育暦も。
    あまり聞くと迷惑でしょうけど…。

    なぜそういった子を育てることができたのか、それを本人が自覚していることはあまりないと思うので、どこかにいろんな要因があるはずだと思います。
    要因はひとつだけじゃないだろうし、ご両親にとっては特別なことじゃないはずです。

    進化論に従うとすれば人間の脳は長い長い年月かけて進化してきました。発達するために必要なのは「人間にとって当たり前な環境」つまり、「当然あるべき環境」つまり、脳科学者の澤口氏に言わせれば「進化上予測された環境」です。
    「特別なこと」が脳を育ててくるわけではない。
    でも、それは現代環境が失った環境でもあります。何百万年かけて脳を進化させてきた「当然の環境」が近代では短い期間で激変し、進化上ありえなかった環境がはびこっています。
    たとえば、人と人との濃密な関わり、スキンシップ、食事、身体全身から手先までを使う運動、日々の試行錯誤、体験…。
    これらが当たり前でなくなってしまっています。
    でも、もともと本来は当たり前にやってきたことで当然あった環境。だからそれが当たり前にある人たちからすれば当然のことなので気付かないのでは?。
    と思います。
    長くなってすみませんでした。